最近、古巣の魚屋に応援に行く機会が増えている。
主に魚を切る作業なんだけど、やってみると家の包丁仕事に比べかなり快適。
まあ長年使ってきた、お仕事サイズの大きな出刃包丁ってのは多分にあるけど、やっぱり業務用の大きなまな板ってのは使いやすい。
応援に行くようになってから、よく若い社員たちに「作業を早くするコツ」を聞かれます。
そりゃ窓際の便利屋さんみたいなおっちゃんが突然応援に来たと思ったら、自分たちの抱える作業を涼しい顔して10倍の速さでこなすんだからね。
ビックリするのも仕方がない(笑)
で、若い社員たちの作業を見ていて思うのが、小手先のスピードにこだわって作業の流れを見ていない、作業環境を作れていないってこと。
使う原料は多すぎるか足りないかのどちらか。
余れば放置。
資材や什器もその都度調達。
作業前から散らかっていて、作業スペースが確保できていない。
これじゃあね…
特に「切る」って作業は環境が大事。
包丁がしっかりと切れるってのは当たり前なんだけど、意外に重要なのがまな板のスペース。
いくら大きなまな板とは言え、全面を汚して全面を水浸しにし、作業スペースを狭くしてちゃ効率が悪い。
いかにそのスペースを作業工程毎に分けて使うかが肝なんです。
パソコンで言えばまな板がメモリ、切る人の能力がCPUってところですか。
能力ってのはある程度のところまで行くと大して変わりが無くなるけど、まな板の大きさや使い方ってのはそうじゃないから、作業改善は長い目で見たらここから手を付けるのが得策だね。
そんな訳で
わが家のまな板も新調。
何年ぶりだろう?
真っ白じゃないし厚みも切ない感じだけど、新品のまな板ってのは気分がいいね。
大きくて作業性は格段に上がったし。
さて、今日の晩ご飯は何にしましょうかね。