ウチの畑の麓に、とーっても無愛想な兼業農家のオッサンがいます。
奥さんはとても良い人なんですが、ダンナさんは挨拶しようが何しようがド無視。
先日、開墾した隣の区画で細かなドクダミや篠竹の根を掘り起こしていると、そのダンナさんが通りかかりました。
珍しいことに何をしているのかと話しかけられ、地主と話した内容を伝えると突然バケツを渡され付いてこいと…
何だろう?
と思いはしたけど、とりあえずノコノコ付いていくと、畑の隅で仮植えされていたキャベツ苗を全部持って行っていいぞって。
へっ?
って素っ頓狂な顔をしていたら、
「お前、今季は春キャベツやってないだろ」
だって。
何でまた…
今まであれだけ無愛想だったのに…
と思っていたら、毎年夏の草ボーボーが我慢できなかったんだって。
何でアイツはあんなのを放置してるんだって。
まさかあんな場所、金を取って貸し出してる区画と思わなかったとも。
要はオレが借りてる区画で、陽が当たらないから放置していると勘違いしてたのね。
そりゃあねぇ(笑)
で、そこを地主と交渉して無償で草を刈るどころか篠竹やドクダミの頑固な地下茎まで掘り起こしているのに心を打たれたと。
いや、感動しているところ申し訳ない。
まあオレにも心はあるけどさ、心は心でも下心あっての行動なんですけどね(笑)
それにしても、何でキャベツを作ってないかって分かってるんだ?
と思ったら、変わった事ばっかりやってるけど毎年出来がいいから気になって、オレが居ない時を見計らいよく偵察しに来ていたらしい。
芽キャベツ失敗の原因も聞けたし、ジャガイモの超浅植えマルチ栽培の話や枝豆栽培の話でも盛り上がったよ。
話してみると思いのほか良い人でした。
キャリアが長いだけあって知識は膨大だしね。
そんな経緯で頂きました、キャベツ苗。
選別したら大した数にならなかったけど、とりあえず仮植えしておいた。
何を作るか迷っていたツマとセガレちゃんの畝、いきなり降ってきたキャベツを作ることになったようですよ(笑)