男性育児休業後の雑記 と 人工膝関節全置換術(TKA)の記録

子育て・家庭菜園・変形性膝関節症・人工膝関節全置換術(TKA)等について語ります

人生を変えた男との出会い


「発達障害児の迷惑は許さないといけないの?」と問われたら…当事者の父が「他害行為」に思うこと|アスクドクターズトピックス

この記事を読んで思い出した。

オレの人生を変えたヤツの事を。

 

彼は新入社員として、オレのもとに現れた。

確か、地震の前の年だったかな?

 

手先は器用なので、技術的なことを教える分には楽だったが、とにかく接し方が難しく研修全体では全く前に進まない。

 

何でもかんでもマニュアル通り。

どれだけ説明しても、マニュアルと違うと即人事に電話する。

その度に人事の担当に説明し、マニュアルの変更を要求。

 

まぁ、そもそもオレが新入社員の時から見直した形跡がないので、不備があって当たり前な代物だったんだけど(笑)

 

とにかくそれが全分野に及んでいたので、彼の研修は熾烈を極めましたよ。

正直、もう関わりたくないと思っていたので、全項目においてメクラでBを付けて送り出しました。

 

その結果、オレの付けた評価が一番良かったらしく、あろう事かオレの一番下の部下として正式配属。・(つд`。)・。

それが人生の転機なろうとは…

 

 

彼は正式配属になろうと、スタンスは変わらず。

人事にも上司にも報告し言ってもらったけど、全く行動を改めようとしない。

そうこうしているうちにコチラの方がおかしくなりまして、直属の部長職に「あんなヤツのやる事を我慢してるくらいなら、上になんていかなくて結構。もっと小さいところで好きにやらせてくれ。」とボヤいたんですよ。

 

その部長職は何だったですかね?

アッという間にオレの方が異動。

あろう事か、トップ5以内のポジションから下から5番目くらいまで急降下の人事異動。

逆に問題の彼は私の異動後に、出世街道まっしぐらな部署へ異動。

コンチクショウ…

 

しかし、話はこれで終わらない。

 

 

私はそこから異常なまでの頑張りを見せ、4年かけてどうにかBクラスまで再浮上。

その間に今のツマと出会い結婚話も出ていた時に、何故か問題の彼が直属の、しかもNo.2の部下として異動してきた。

 

どういう事なんだよ…

 

しかし、前回のように離婚直後のドン底とは訳が違う。

これから人生やり直そうってところです。

 

先ずはフォロー可能な失敗は放置して彼の評価を落とし、そのフォローを自分で完璧にやる事で自分の評価を上げる姑息な作戦を実行(笑)

これは見事にハマりまして、彼の評価は右肩下がり。

 

そんな事をしている中で、彼の考え方にものすごい違和感を覚えた。

そもそも変な寝技を使うようなヤツが、こんなド直球の罠に何でやすやすと引っ掛かるんだろうか?

 

そしてその違和感の答えは、物売りの割に簿記的な考え方が全くできていない、ということに気がついた。

 

簿記的とか言うと格好良く聞こえるけど、要は100円で仕入れた物を120円で売りました、儲けはいくらですか?

この問いに答えられないってレベル。

 

ヤツはどうやってここまで上がって来たんだろう?

ものすごく不思議で、自分なりに調べてみた。

 

彼の前任上司やその前の人たちはよく知る仲だったので聞いてみると、前任達の評価は最悪である。

だったら何でだ?

もっと上に辿っていくと結構なポジションまで行き着いて、出てきた答えは入社試験時に行ったテストでの「IQが高い」って事らしい。

 

その割に120-100=20が分からないぞと思ったんだけど、これはひょっとして…

 

ある日の事。

部署内での雑談中、空気を読めない発言ばかりの彼に「通院中って言ってたけど、アンタADHDなの?ASDなの?はっきりしなよっ」って言っちゃう部下が出てきた。

聞かれた本人は喜々として「分かりますか?」とあっさり認め、まぁ話すこと話すこと。

 

小一時間、もういいよと皆が席を立つまで、自分語りが延々と続きました。

 

そして、その話が上司の耳に入り、そこから人事部マネジャーが登場。

本人面接の前に、先ずは部署内の聴き取り。

 

ここぞとばかりに、上から下まで出ること出ること。

そして、本人面接では先日の雑談以上に、ヒートアップした自分語りがあったそうで…

 

結局彼はNo.2からかなり役職を落とし、毎日が繁忙期と言われているところのワーカーとして異動。

こんなの、緩やかなリストラだよな…

 

ところが、ざまあみろと思っていたところ、一ヶ月も経たないうちにオレにも異動の辞令。

 

またまた下から5番目くらいに叩き落とされる○| ̄|_

直属の上司からは喧嘩両成敗とか訳のわからない事を言われたけど、オレの裏工作を感じた上司がオレを遠ざけたってところなんだろうな。

あとは彼の採用時に絡んでいた上の方の人が、顔を潰された事での報復。

 

直属の上司だった人は今じゃ花形部署のNo.2、次期社長を狙ってるポジションだしね。

物騒なヤツは手許に置いておきたくないわな(笑)

 

ちなみに顔が潰れた方は非営業に押しやられ、鳴かず飛ばずのままサヨナラしました(笑)

 

問題の彼は程なくして退職。

親族が食い込んでいる、新興宗教の事務方をやっていると風のうわさに聞いた。

 

結局ADHDなのかASDなのかは定かじゃなかったけど、ああいう人と普通に堅気の仕事をするのは厳しいよって今でも思う。

特に彼のように障害を隠して入社していると、厳しいってより無理。

そしてトラウマになったのか未だに苦手です、この手の人たちと働くの。

叩かれるのは承知で言えば、関わり合いたくないし、絡んでくれば全力で排除してます。

自ら関わっている人の気が知れないとも思っている。

特に件の彼に関しては、「合法的に一人だけ殺してもいい」と言われれば、間違いなくアイツを選びます。

 

普通に暮らしている分には、こんな事を間違っても口にはしないですよ。

 

過疎ブログの中だけで吐露する本音です。

だから不快に思ってもスルーして、二度と見ないようにしてください。

 

 

 

 

あの時に彼が新入社員として私の下に来なければ、もっと早く彼の障害に気がついていれば、そして部長職に気を許して余計なことを言わなければ…

タラレバは無いんでしょうけど、あるとすれば今の自分はもっと違っていたんだろうな、間違いなく。

まぁ、今更なんですけどね。

 

そんな私の人生の節目に現れて、散々かき回してくれた、憎むべき男のお話でした。